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LNG火力の電源としての魅力について
●火力発電なのにクリーンエネルギー?
石炭でも石油であっても、あるいはLNG(液化天然ガス)でも、究極のところ火力発電とは、二酸化炭素や温室効果ガスを出す仕組みとなっています。
太陽光発電や風力発電、原子力発電のようにはいかないようになっています。
ですが、石炭火力は「CO2排出源単位」と言う係数が、LNGコンバインド火力発電のおよそ2倍となっています。
二酸化炭素排出という意味においては、環境負荷が2倍もあります。
石炭は二酸化炭素以外にも、SOx(硫黄酸化物)、ばいじん、水銀といった物質を排出します。
発電の後には、石油やLNGからは出ない灰も出ます。
しかし、この状況は、別の意味での環境破壊にもつながりかねない面もあります。
●LNG火力なら、これらの有毒物質を排出しない
①石炭が出すような、水銀を始めとするこれらの環境汚染物質はLNGからは出ることはありません。LNG火力は石炭火力と比べて多種多様な面で効率が良く、クリーンエネルギーと言われているだけの根拠はたくさんあるのです。
例えば、②石炭や石油と比べてコンパクトなスペースで済むので、都心近郊にもLNG火力発電所を作ることは容易いことなのです。そういうことになると、火力発電で生まれた熱を再利用することが簡単になるのです。
確かに、人が全く住んでいない過疎化地域だとその熱はただの排熱になってしまうし、地球温暖化のダメージにもつながると思います。