4.0 点
仲介会社を利用した新電力への切り替え体験
自分の会社は中規模の印刷を生業とする企業で、幾つかビルや工場を持っており、そこで使う電気代は大きい施設では年間1億数千万円もかかっていて結構な負担となっていました。
さらに原発の停止や自然エネルギーの普及、或いはメインの発電となっている火力発電に関わる発電コストの値上がりといった要因で東日本大震災以降年々、電気代の値上がりが続き、会社の負担も増していました。
従来供給を受けている電力会社との契約を新電力に切り替える場合、まずは新電力会社に切り替えたい旨を伝え、現状の電気の使用についてのデータを提出します。
大概、従来の電力会社からの請求書を最低1年分コピーし、提出することになります。
新電力側では請求書から使用量や一日における使用量の推移、負荷率といった情報を分析し、自分の会社で引き受けて、利益が出るのか?を判断します。
利益が出るとなった場合、引き受けてれることになります。
引き受けられる場合、新電力会社は、いくらになるか、いくら削減できるかを見積書といった形で示してきます。
需要者側では、見積もりの内容に納得できれば契約となる訳です。
需要者側にとって、自分の会社が毎月、どの事業所が、どれくらい電気を消費し、いくらかかっているのかを最低でも直近1年間は集計して、さらに毎月の請求書をコピーしておかなくては新電力との話の端緒にもつけません。
結構な手間なのです。
そこで私が目をつけたのが、新電力への切り替えを仲介する会社の存在でした。
新電力への切り替え仲介会社は、素人の自分よりも確実にどの新電力会社が、どの様な点に強みがあり、どの様な特徴を持っているなどの情報を豊富に持っています。
また新電力会社の数も増えており、直接個々の会社にアポイントを入れ、個別に話しをすることはとても負担となります。
試算してもらう為、既存の電力会社からの請求書を1年間分コピーし、提出しなくてはならないのは手間ですが、自分はこの仲介会社を知ってからは殆どの切り替えを仲介会社を利用し行ってきました。
私が利用させてもらった仲介会社は偶々なのか、F-Power、イーレックス・スパーク・マーケティングを紹介してくることが多かったのですが、10カ所の事業所の電気の契約を新電力に切り替えでき、年間トータルで3千万円ほどの削減が実現できました。
会社が存在し、事業を継続する限り電気の使用はなくなりません。年間数千万の削減は会社にとってはとても大きなメリットとなっています。
最後に気になることを1点、通常、需要者側からの仲介者会社への支払い手数料は発生しません。