ENEOSでんきはJXTGホールディングスが運営する電気小売り事業です。
JXTGホールディングスはJXホールディングスと東燃ゼネラルが経営統合してできた会社です。
ENEOSでんきはJXホールディングスが運営しており、東燃ゼネラルはmyでんきを運営していました。
経営元は一つになりましたが電力はそれぞれ別サービスとして継続しています。
ENEOSでんきは現状、東京電力、中部電力、関西電力の管内の地域を対象としています。
このほかの地域も北陸・九州・中国・北海道電力エリアは2020年6月迄に電力供給開始を予定しています。
ENEOSでんきのシステムは基本料金と3段階従量単価のもので、家庭向け電力プランは現在関東エリアは「Vプラン」、関西は「A/Bプラン」、中部は「B/Cプラン」が提供されています。
どのプランも各地域の電力会社の基本的な料金をベースに設定されていますが、概ね2段階目から安くなっていき3段階目の単価が一番安くなります。
そのため多く電力を使用する家庭ほど電気代が安くなるという、新電力に多い料金構成です。
ENEOSでんきは電気契約だけでおトクになるというのをコンゼプトの一つに掲げているため、関連サービスとのセット割りは基本的にはありません。
ですが、ガス自由化により関東エリアの都市ガス販売にもENEOSブランドで進出しており、期間限定のキャンペーンとして電気とガスセットの特別割引を行なっています。
その一方で割引や特典がつくサービスもしっかり用意されています。
まず2年以上の利用を約束することで割引してもらう「にねんとく2割」。
通常は1年の契約の電気利用を2年縛りにすることで、最初の2年は1kWhあたり0.2円の割引が受けられます。
自動更新となっていてその後も継続すると3年目以降は1kWhあたり0.3円割引と割引額が拡大します。
2年契約の割引ですので、この割引を適用している場合のみ途中解約での違約金が発生します。
このほか、電気料金の支払いをENEOSカードにした場合にも特別な割引があります。
ENEOSカードには複数種類があり、それぞれサービスステーションでの利用時に給油代が値引きされたりポイント還元があるなどの特典がありますが、ENEOSでんきの支払いに使用するとそれに上乗せするかたちでガソリン・灯油・軽油の代金が月間150Lまで1円/l引きで利用できたり、もしくは毎月の電気料金が100円引きとなるといった特典がつきます。
ENEOSカード以外でも特別提携カードの支払いであれば、ANAカードであればマイルが自動で積算されたり、JRのビューカードであればJREポイント、dカードであればdポイントが特別な還元率で付与されます。
提携カードがない場合でもTポイントを貯めることができます。
また支払い方法はクレジットカード以外にも口座振替でも可能です。
項目 | 値 |
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対応エリア | 東京・中部・関西 電力エリアの一部地域(北陸・九州・中国・北海道電力エリア2020年6月迄に開始予定) |
解約金・違約金 | なし(「にねんとく2割」適用時は違約金あり) |
セット割 | ENEOSカード・シナジーカード割引、ガスとセットの特別割引キャンペーンあり |
たまるポイント | Tポイント(もしくは提携カード払いでの各社ポイント特典) |
運営会社 | JXTGエネルギー株式会社 |
電気代が得しやすい人 | 電気使用量の多い人(ファミリー層)、自動車所有者 |